はじめに
この「実食!世界の料理」のコーナーでは、教科書や資料集に載っている世界各地の料理を、コラムラボのメンバーが実際に食べながら(ときに作りながら)、食文化から探究的な学びを模索していこうという、企画担当の趣味と食欲丸出しの企画となっております。
地理や家庭科の資料集に掲載されている世界のさまざまな料理、「どんな味がするのだろう?」と思いを馳せたことがあるのではないでしょうか。
コロナ禍で海外旅行に行けないからこそ、現地の料理をおうちで楽しみながら、学びを得ていきましょう!
こんにゃくでできたマグロ??
第4回は、第3回に引き続きプラントベース食品(植物由来食品)についての記事です。
前回は、大豆ミートを使用したハンバーガーを実食し、そのクオリティの高さに驚くばかりでした。
今回はこんにゃくから作られた魚ということで、いったいどんな味がするのでしょうか…。
本日私たちがいただくのは…
本日はあづまフーズさんの「まるで魚」シリーズをいただきます。
植物由来ということで、ヴィーガンのかたや、体質のために魚介類を食べられないかたにもおすすめのようです。
果たしてお魚だいすきコラムラボ編集部の舌を唸らせることはできるのか…。
Step1 お取り寄せ
みなさん、本日はおさかな回ということでアガってますね。
ぶちアゲ↑よ。
主食でござるですからな。
インターネットで例のブツをお取り寄せしましたよ。
こんにゃく由来ということですが、本物の魚とどれくらい違うのか食べ比べです。
はやく食わせろー!!
調理開始ィ!!
Step2 調理
今回はサーモン・マグロ・イカの食べ比べセットを購入しました。さっそくサーモンから開封しましょう。
サーモン!!
おお…。
見た目はそっくり。特に筋の表現が素晴らしいですね。
刺身風にカットするわよ。いざ入刀!
切ったときの感触ってどんな感じですか?
魚よりは弾力があるけど、こんにゃくと比べるとブリブリはしてないわね。う~ん、寒天に近い感じ?
完成度すごいな…。
この調子でマグロとイカもカットしていくわよ!
マグロはこんな感じ
刺身風に薄くスライスするとそれっぽくなる
色は赤身本マグロというより、メバチマグロっぽいかな。
イカはこんな感じ
イカは短冊状にカットしていきます
できあがり!刺し盛り風にしてみました。
サーモンとイカは本物に近い見た目。マグロは赤身の色合いと筋の表現がもう一歩と言うところでしょうか。
でも、大葉や大根の添え物があると、こりゃ分からんです。
せっかくなのでもう一品!カルパッチョを作るわよ。
じゃじゃん!
おお~~っ!
円形に並べて、葉っぱを散らして、ソースを回しかける。簡単3ステップよ。
Step3 実食
お刺身定食風にいろいろ並べてみました!
わたしはマグロ丼定食風です!
いっただっきまーす!
むむ…
これは…
こんにゃくだ…
なんだか「さしみこんにゃく」みたいな感じね。
まぁこんにゃくですからね。
わさび醤油が相性いいですが、個人的には単体だと物足りないですね…。
物足りなさはたぶん脂だね。こんにゃくだからヘルシーなはずだよ。
なるほど脂質ゼロなのね。動物性の脂を使っていないからヴィーガンのかたにオススメなのね。
本物の刺身と食べ比べてみましょう。
(もぐもぐ…)
うん、やっぱりごはんがすすむのは、本物の方ですね。個人的にはイカがいちばんそっくりだと感じました。
私はサーモンですかね。
脂の偉大さを知りました…。
カルパッチョはどうかしら。
(もぐもぐ…)
あら!
おいしいじゃないの!
さっぱりでとてもいい感じ♪前菜やサラダに使うならば、こんにゃくで十分ね。
アフタートーク
こんにゃくでできた魚介、みなさんも試してみてはいかがでしょうか。
ところで、食事を終えたコラムラボ編集部は、こんなことを考えたみたいですよ。
もし世界から魚がいなくなって、代替魚ばかりの食事になったらどうなるんだろう~。
そんなのヤだよ!
わたしたちは、おいしい魚をずっと食べていたいのよ。
世界人口の増加と、経済発展による食生活の変化によって、世界の魚介類の需要はどんどん増加しています。
2019年の世界全体の漁業生産量は9,359万トン。さらに、海洋ゴミの増加などで海の環境は悪化しており、2050年には海ゴミの量が魚介類の量をこえるとも言われています。
プラントベース食品は、ヴィーガンや食事制限をしているかたにとって必要な存在です。
その一方で、私たちが将来も本物の魚をおいしく食べ続けるためには、適切な水産資源の管理と、海洋環境の保全を行っていかなければなりません。
まずは、現在の海の状況がどのようなものか知ることが大切だね。
SDGsの目標14は「海の豊かさを守ろう」ですね。
海の生態系を保全するための「海洋保護区」という取り決めがあるみたいね。
私は、地域の川の清掃に積極的に参加しようと思います。
僕は食べ残しをしないことと、食べる分だけ買うことで食品ロスを減らそうと思います。
コラムラボ編集部は、身近で自分たちでもできる取り組みから始めるそうです。
ほかにも、MSC「海のエコラベル」などの取り組みもあります。
私たち消費者は、このような環境に配慮した事業を行っている企業の製品を選択することで、環境保全に参画することができます。
ぜひ、近所のスーパーで「海のエコラベル」がついた商品を探してみてください。
持続可能な社会の実現には「地球規模で考えて、身近なところから行動を起こす。(Think globally, Act locally)」の姿勢が大切ですね。