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バズる便覧、広がる文学の世界:『文豪とアルケミスト』開発陣と語る、ゲームと教育の可能性~後編~

文豪とアルケミスト

2025年春を起点に、大規模な学参・国語便覧ブームがありました。本記事はその火元となった座談会シリーズの出張企画です。現代文・古文・漢文がそれぞれ専門の国語の若手編集3名とPR担当者が、今回のブームのキッカケになったゲーム開発元である株式会社クリーク・アンド・リバー社の『文豪とアルケミスト』プロデューサーの谷口晃平さまと同シナリオライターTさまに、お話を伺ってまいりました。

本記事は後編です。前編はこちら↓

バズる便覧、広がる文学の世界:『文豪とアルケミスト』開発陣と語る、ゲームと教育の可能性~前編~ - 第一コラムラボ

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女性文豪はこれから出るか?

おさる:この機会なので、質問させていただきます。実装される文豪さんのことについて。女性の文豪さんっていうのが僕が見た限りは、いらっしゃらないように思ったんですけれども、そういったところで何か背景があったりとか、ぜひお聞かせ願えますか?

谷口:女性向けゲームとして男性キャラの関係性を重要視しているので、そこが好きなファンには、その世界に女性が入ってくることを望まない方も多いんですね。なので、女性文豪は今後も出すつもりはないです。

ただ、やっぱり根強い声があるので、「『文豪とアルケミスト』じゃない世界線」で何か出せるといいかな、みたいなことは考えています。とりあえず『文豪とアルケミスト』には出さないです。

与謝野鉄幹

玉川:与謝野鉄幹と与謝野晶子の話が(前編でも)でていましたね。今のお話を踏まえると与謝野晶子は登場しないということかと思うのですが、とはいえ鉄幹を語るのに晶子は欠かせない…というところはあるのではないでしょうか。

谷口:その通りで、毎回ちょうどいい表現を模索しています。リリース時は女性について会話で触れるようなこともありませんでした。そこから時間が経つにつれて、だんだんファンの方も、そんなに「女性を匂わせるな」っていう感じではなくなってきていて。

ライターT:他の文豪たちが女性について語るようなことも増えてきました。与謝野晶子は直近の鉄幹に関わるストーリーで特に大きく扱ったので、文アルとしては今がまさに大きなターニングポイントだったと言えます。

 

ゲームとしてやってはいけないことをあえてやっている

おさる:特務司書の妻からの又聞きなんですけど、文豪のいろんな派閥とかがあったりとか、書いているジャンル…小説家なのか、詩人なのか、歌人なのかによって、使う武器が違うという話を聞きました。

便覧みたいな文字情報だけだと頭に入りにくいようなところが、ゲームの属性になって入ってくるとすごく理解しやすいし、覚えやすいと感じました。そういうところも工夫があるのでしょうか?

文豪とアルケミスト

谷口:そうですね。どちらかというと順番が逆で、「ゲームなので属性が必要」、となっています。なので結果としてそういう効果が出ているところですね。

おさる:なるほど。自然主義の人は弓を使うとか。

谷口:はい。

おさる:自然主義で、狩りのイメージのところから。

谷口:そんな感じです。

おさる:俳人とかだと銃。僕の勝手なイメージなんですけど「言葉の弾を込める」ような?

谷口:そうです。他は大衆小説が鞭で、純文学が刃

おさる:大衆小説(鞭)は範囲攻撃で、たくさんの人の心に刺さるから…?

うさぎ:なるほど!おもしろいですね。

おさる:そういった工夫みたいなのが、他にもあれば知りたいなと思いました。

谷口:そうですね。武器種に関してはゲームとしてはわかりやすいものを入れました。ただ純文学が多いんで、刃が圧倒的に多い。あんまりバランスはよくないかも。

あと、ゲームとしてやってはいけないことであえてやってるのが、どの文豪も強さがそんなに変わらないことなんですよ。

一同:ああ〜なるほど。

谷口:普通、ゲームってキャラクターによって強さの差があったりするんですけど、文アルはどのキャラを使ってもほぼ同じような強さになるようにしてあります。そこはゲームとしてはよくないけど、その結果として、自分の好きな文豪ができたらその文豪だけ育ててもいいし、全ての文豪に興味を持ってもらえているという点でも、よかったかなと思ってます。

おさる:たしかにそうですよね。普通ゲームって、環境キャラとかいう言葉を聞きますけど、そういうのがないということなんですね。

谷口:そうですね。そこは開発時に決めて、意識してやってた部分です。追加で実装される文豪はすでに育てた文豪よりは弱いので、どうしても。そこに育てる意味、みたいなのは持たせてますけど、その程度ですかね。

 

イラストレーターさんのやる気

おさる:ありがとうございます。あとこれも妻から聞いたんですけど、食べ物とかにもいろいろ工夫をされてると。

ジャガー:(わかる)(笑い崩れる)

おさる:昔は「おにぎり」しかなくて、みんながおにぎりを食べてたんだけど、だんだん食べ物の種類に文豪由来のものが増えてって、楽しいんだみたいな話を聞いて。

みんな食べたおにぎり

谷口:もともといろいろな食べ物を入れる予定だったんですが、開発が間に合わなかったんですよね。

ライターT:そうです。開発期間が半年しかなくて。

一同:半年!

ライターT:短いですよね…。期間が極端に短かった都合で、当初実装したかった内容に間に合わなかったものがいくつかあるんです。その中でも特に食堂は世界観にも関わる大事なところだったのですが…。

ここだけの話なんですけど、リリース時点ではおにぎりしか食べさせることしかできませんでした。しかも、その米すら文豪の空腹を満たすには足りなくて、それが米騒動と言われたりして。

システム上でも「食べないと戦えない」という設定だったので、文豪たちには少ない中やりくりして当座をしのいでもらうしかなかった、というエピソードですね。

谷口:別にこれはオープンにしても大丈夫な話です(笑)初期からやってる特務司書さんは、途中から食堂が増えていったのを知ってますので。食堂に関してはうちのデザイナーの人間が、「飯テロしたい」というのをずっと言っていて、とにかくご飯を美味しく描いて、夜にプレイしたらお腹減るようなおいしいご飯を出したいって。気合い入れて描いてますね。

おいしそうなうな重

玉川:事前打ち合わせで、ご飯がおいしそうっていうジャガーさんの話あったよね。デザイナーさんの誘導に見事に引っかかってたということか。

ジャガー:まんまと食わされてました…。本当においしそうなんですよ!

ライターT:食通の文豪も多いので、メニューにも文豪のエピソードを絡めたりして、食べた時にちょっと反応するっていうような要素も入れたりしてます。今はそこまで食べる要素を推してはいないんですけど、最初は飯テロでユーザーさんを引きつけられないかなっていう狙いもありました。

おさる:そういうのって、便覧ではあまり触れない情報ですね。この人の好物はこれなんです、とか。

谷口:結構おもしろいものが好物だった文豪いるんですよ。

ライターT:森鷗外の饅頭茶漬けとか(笑)

森鷗外

>>森鷗外と饅頭茶漬け ~偉人とあんこ-Vol.4~ | 日本あんこ協会

谷口:そういう情報が書いてあると、学生は覚えやすそうですけど。

おさる:そういうのはすごく参考になりますね(笑)

玉川:中原中也の酒癖の逸話とか便覧には載ってないか。

※酔っ払った中也が、太宰治の家に乗り込んできて、たまたま居合わせた檀一雄に外に放り投げられて「強えよ。おまえは」と捨て台詞をして去っていく話など(酒乱エピソードほか多数)

おさる:載ってないですね〜。

ジャガー:ゲーム内では中也がまた酒飲んで暴れてもう!みたいなシーンがあってよきです。史実エピソードを調べて、反映させてくれてるんだなって。

中原中也

玉川:そういうのは関係性描写の真骨頂だよね。

ジャガー:人間らしさが見えると興味を持ちやすいというのはありますよね。教科書や便覧も写真やコラムを盛り込むなど工夫はしていますが、こうやって楽しく導入できるゲームがあるのはいいなと思います。私も今楽しくプレイしています(笑)

饅頭とお茶

 

キャラの見た目

ジャガー:キャラクターによって、見た目が結構違うと思うんです。たとえば宮沢賢治、新美南吉あたりは子どものようなかわいい見た目ですよね。それって、子ども向け、児童文学を多く書いている作家だから、というところで、作風やジャンルがキャラクターデザインにも反映されているんでしょうか。

谷口:その通りです。キャラクターとしての多様性が必要だったので、童話作家=子どもというのはよい基準でした。イラストレーターは楽しみながら描いたようです。

開発当時は男性をあまり描いたことがなくモチベーションが上がらなかったそうで…幼い感じなら女性キャラクターを描くときのような感覚で楽しく描ける、と。思わぬ効果でした(笑)

一同:(笑)

ジャガー:たしかに絵師さんには前向きに楽しく描いてもらわないとですもんね(笑)『赤い鳥』で有名な鈴木三重吉とかも子どもの見た目ですよね。

谷口:あとは小川未明も子どもの姿ですね。

童話作家たち

ジャガー:ちなみに、今あがっていない文豪については、こういうふうなイメージからこういうキャラデザにしている、というような裏話ってあったりしますか?

夏目漱石はまさに夏目!漱石!という感じのナイスミドルな見た目ですが、一般的なイメージも反映されていたりするんですか?

谷口:夏目漱石は千円札の肖像のイメージ※1も根強かったので、そのまま取り入れましたね。他の文豪に関しては、関係性重視です。年代的に上の文豪は大人っぽい感じで、太宰とか年代的に若めの文豪はちょっと若い見た目ですね。

※1:夏目漱石の肖像は平成19年まで千円札に使用されていました。ちょっと待って漱石の千円札の印刷停止が18年前…?時の流れのスピードに震えております。(コラムラボ編集部)

たとえば、漱石と芥川が話すときに、芥川の方が年上に見えたらおかしいし、芥川と太宰が話すときも、太宰が年上に見えたらちょっと違和感あるよね※2っていう感じで。生まれが最近の文豪ほどちょっと若い見た目になっているみたいな傾向は全体としてあるかと思います。

※2:漱石と芥川は師弟関係で、芥川は太宰の憧れの文豪。

夏目漱石・芥川龍之介・太宰治

ジャガー:なるほど。文豪どうしの会話や服装だけでなく、そもそもの風貌も「関係性」というところで練られてのデザインになっているんですね。

谷口:そうですね。宮沢賢治が子どもの姿なのに、結構目上の人っぽく話しかけられているみたいなところもあるんですけど。基本的にはそういった感覚で見た目年齢感を決めてますね。

ライターT:年齢感以外にも全体の色味やポージング、服の小物なども関係性を考慮して決めています。2人で並んだ時に均整が取れた印象になるよう意識していますね。

ジャガー:ポージングまで…すごいです。文豪その人を知らなくても、その見た目から、作品のジャンル、時代感や派閥といった関係性のところまで、広くつかめるようになっているんですね。

自論ですが、星の数ほどあるゲームの中で、まず興味を持つのにキャラビジュの寄与するところは大きいと思っていて。その『まず興味を持つところ』に、先ほど(※前編で話した)あったような作品自体のモチーフとか、それだけじゃなくて相性まで匂わせた工夫が凝らされているとなると、「入口」からどっぷり「やりこむ」ところまでが見た目だけで補完されている、ということですよね。見た目ひとつでこの充実っていうのが…改めて作り込みの深さに感動しました。ありがとうございます。

 

開発陣に推しを聞いてみた

おさる:もし差し支えなければ、谷口さま、ライターTさまのお好きな文豪とか、あるいは教科書のこの作品が好きだったとか教えていただけたらなと思います。印象に残った文章でも古文でも漢文でも構わないです。

谷口:そうですね…自分は、「こころ」(夏目漱石)が印象に残っていますね。高校になるまでああいった近代文学に触れてこなかったので。「近代文学おもしろいな!」というのが強く印象に残っています。

おさる:「精神的に向上心のない者はばかだ。」とかついつい言っちゃう(笑)

谷口:セリフが校内でミーム化しますよね。

ライターT:私は「山月記」(中島敦)が好きです。李徴の気持ちは、当時から「痛いとこ突くなぁ〜」って思っていました。「こころ」もすごく好きです。教科書では抜粋だったと思いますが、興味を持って全編読んでみようと思ったのは、近代文学に触れる原体験だったかもしれません。

谷口:あれ、うまく抜粋してますよね。

玉川:今も載ってる?

おさる:載ってますね。一番衝撃的なシーンだけが…ネタバレみたいになってしまっていますが(笑) でも興味を持ってくださっているというのは嬉しいです。ちなみに教科書に限らず好きな文豪や作品はありますか?

谷口:自分が一番近代文学に興味を持ったのは、大学のときに芥川を「あ、おもしろいな」ってなって、出てる作品はほぼ読んで。文アルでも芥川が看板キャラになっていますが、企画の一番最初に作ってたキャラです。

当時デザイナーと二人でゲームのイメージを絵を描きながら膨らませてて、そのときも芥川と歯車をモチーフに、いろんなイラストを描いたりキャラ描いたり。文アルの出発点は芥川です。

おさる:谷口さまの好きな気持ちが文アルに投影されていった感じですね。

ライターT:私も芥川は好きですし、夢野久作の『ドグラ・マグラ』とかは「日本三大奇書は読まなきゃなぁ」って学生のときに読みました。ミーハーで申し訳ないのですが…。

おさる:「日本三大奇書」は大学のときに読まなきゃなあってのは、通るところですね(笑)

ライターT:通りますね(笑)

他には横光利一や、谷崎潤一郎。文章がお気に入りです。石川啄木と尾崎放哉。彼らの日常の歌や俳句には親近感が湧きます。フィッツジェラルドやエドガー・アラン・ポーとかの海外文豪も好きです。

9年近くも運営していると、好きな作家はたくさんできましたね…。

おさる:ありがとうございました…たくさん伺えて満足です。

 

おすすめの記念館

ジャガー:取材のためにいろいろな文豪の文学館とか記念館に足を運ばれた、というお話がありましたが、その中でも、谷口さまとライターTさまがここはおススメしたい、というところってありますか?

谷口:びっくりしたのは、草野心平記念文学館。すごく行きにくいところにあって、公共交通機関では難しいからレンタカーで行きました。すごく立派な記念館で、いわきの人に愛されてるなぁって。

>>>いわき市立草野心平記念文学館|見る・遊ぶ|いわき市観光サイト

玉川:草野心平は自分も好きです。地元ゆかりの文豪って感じがしていいですね。

おさる:そうですね。

ジャガー:弊社の便覧の小さい方のシリーズ「新訂便覧」の巻末には、折込の特集で文学館の紹介のページがあるんですが、そこにも草野心平記念文学館、載ってます!

文学館ガイド

玉川:おぉ~載ってるじゃん!

ジャガー:ただ福島は広島からだとけっこう遠い(笑)しかも行きづらい場所、ということだったらすぐに…というのは難しいかもしれないですが、とても興味があるので、東北に出向くときにはぜひそのための時間を取って行ってみようと思います!

玉川:ありがとうございます!ライターTさまはいかがですか…?

ライターT:私は松山の正岡子規の記念館が印象的でした。正岡子規は弟子が多くて好かれてたんだなーって、それに松山の人たちの正岡子規好きも伝わってきて。町を挙げて正岡子規と俳句を盛り上げていきたいという気迫を感じました。

>>>松山市立子規記念博物館 The Shiki Museum

ジャガー:ありがとうございます。 松山は近いのですぐ行けそうですね(笑)素敵な紹介をありがとうございます。ぜひどちらも行ってみたいと思います。

ライターT:そうですね、愛媛なら広島から行きやすいですね!ぜひ足を運んでみてください!

うさぎ:そろそろ終わりになりそうなので、最後にいいですか?

玉川:どうぞ。

うさぎ:漢文担当なので!文アルの漢文版みたいなのがあればなって!需要はわかりませんが!作家の数には事欠かないので!そんなものがあれば!僕は!嬉しいです!

ライターT:屈原のような詩人がゲームの顔になる、春秋時代風情が長く続く中国風世界観ゲーム…?

うさぎ:孤高の天才詩人・屈原!いいですね~!彼は空想的な作品が多いので、どんなキャラになるかと考えるとワクワクします!

他には有名どころで杜甫とかどうでしょう?彼は李白のことを敬愛していた関係性があって、これも取り上げるとおもしろそうです!

横山大観「屈原」(PublicDomain)

 

うさぎ:あ、思想家でやっていただいてもいいですよォ!諸子百家とかバチバチの関係性とかあります!すいません!ありがとうございました!

玉川:ちなみにバチバチって何が起きたんだ?

うさぎ:主に言葉による批判の応酬でしたが、法家思想を採用した秦の始皇帝によって、異なる思想に対して焚書坑儒を行ったことを考えれば、死人が出たとも言えるでしょうね。

ジャガー:太宰の「刺す」発言なんて可愛く思えるレベルの事件出てきちゃった。

玉川:最後に何か我々に聞きたいことはありますか?

 

心に残るものを作る

谷口:第一学習社さんにも特務司書はいますか?

ジャガー:今この場にいないんですが、特務司書の同僚※はいます。めちゃくちゃ谷崎推しな人が…(笑)谷崎を推し始めたこと自体はたぶんゲームきっかけではないとは思うんですが、そういう文学好き・文豪好きはちらほら社内にいます。

※取材後に谷崎推しの人に話を聞いたところ、「学生時代に文アルもがっつりやっていました。『文豪とアルケミスト文学全集』も持っている」とのこと。

特別出演 当社の谷崎推しの人

玉川:呼んでよ!特務司書はこの場にいるべきでしょ(笑)

ジャガー:隠れて文アルやってる、好きな人は絶対にいますね。

玉川:小論文やってたり国語課があるような会社だもんね。

谷口:先ほど申し上げた通り、高校のときに文アルを入口に、学芸員になった人もいるという話がありました。

自分たちは、企画してたときにこんな未来があるとは思っていなくて。

文アルきっかけで文学に関連した道に進んで、研究者になったり教科書作ったり、そういう進路が生まれるのであれば、作った甲斐があったなと思います。

ライターT:我々が作っているソーシャルゲームは、クローズしたら残らない。普通のゲームであればカセットなどが残って、10年後にもう1回遊ぶとかがあるかもしれない。

でも、ソシャゲはそういうことにならないのを運命づけられている。遊ぶ人がその瞬間楽しんでくれることはもちろん嬉しいです。でもゲームをきっかけとして文学へ興味が広がれば、ゲームがクローズしてもプレイヤーの心にずっと文アルが残りつづけてくれることになる。それは本当にかけがえのない、ありがたいことだなと。

玉川:そこらへんは、近しいものがあるかも。教育出版業界の我々も、生徒さんの心の中に少しでも何かが残ってくれたら本懐で、嬉しいというのは絶対にあるはずです。

おさる:そうですね。些細なきっかけかもしれないけど「文学っておもしろいな」って思ってくれてる人が少なからずいる。教科書会社としては嬉しいし、皆が読むものに貢献しているのは間違いなくやりがいの一つです。

うさぎ:醍醐味ですね。

谷口:ありがとうございます。

玉川:本日はお時間いただいて、貴重なお話を本当にありがとうございました。

一同:ありがとうございました!

 

関連リンク

bungo.dmmgames.com

www.gakusan.com

www.gakusan.com

 

取材に至るまでの前日譚は下記の記事を参照

【編集は語る】第一学習社 国語課のディープな座談会『国語便覧』〜前編〜

【編集は語る】第一学習社 国語課のディープな座談会『国語便覧』〜中編〜

【編集は語る】第一学習社 国語課のディープな座談会『国語便覧』〜後編〜

【編集は語る】第一学習社 国語課のディープな座談会『国語便覧』〜3 years after:前編〜

【編集は語る】第一学習社 国語課のディープな座談会『国語便覧』〜3 years after:後編〜

バズる便覧、広がる文学の世界:『文豪とアルケミスト』開発陣と語る、ゲームと教育の可能性~前編~