第一コラムラボ

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【実食!世界の料理】第2回 世界の主食編~バインミー~

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バインミー

はじめに

この「実食!世界の料理」のコーナーでは,教科書や資料集に載っている世界各地の料理を,コラムラボのメンバーが実際に食べながら(ときに作りながら),食文化から探究的な学びを模索していこうという,企画担当の趣味と食欲丸出しの企画となっております。

地理や家庭科の資料集に掲載されている,世界のさまざまな料理,「どんな味がするのだろう?」と思いを馳せたことがあるのではないでしょうか。

コロナ禍で海外旅行に行けないからこそ,現地の料理をおうちで楽しみながら,学びを得ていきましょう!

 

バインミー作ろう!

本日は,主にベトナムで食べられている「バインミー」を作っていきます。

エスニック料理店ではもちろん,近頃では専門店の出店が増えてきましたので,食べたことがある方も多いかもしれません。

 

「バインミー」の作り方

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具材たち。

 

まず材料を確認します。下記を参考にしました。

本場の味!バインミーの基本レシピ&人気アレンジ10選 - macaroni

  • フランスパン
  • 牛肉(今回はサラダチキンで代用)
  • ハム
  • バター
  • レバーペースト
  • きゅうり
  • パクチー(生が美味しいですが,今回は乾燥パウダー)
  • ヌクマム(ナンプラーでも代用可) 

以下の材料は,大根とにんじんのなますになります。

  • 大根(150g)
  • にんじん(150g)
  • 塩(小さじ1)
  • 砂糖(大さじ1)
  • 酢(大さじ2)

 

なますは前日の夜にあらかじめ作り,ジップロックに入れて当日持参しました(なので調理は撮影していません)。

今回も前回に引き続き,家庭科編集担当に助っ人に来ていただいています。

手際に不安があるので監督します。

 

調理開始!

 

まずはフランスパンに切れ目を入れて,断面にバターを塗っていきます。

 

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バターを上下両面に塗ります。

 

レバーペーストは片面だけに塗りましょう。

 

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レバーペーストを塗る。

 

さて,具材を切っていきましょう。まずはきゅうr・・・

 

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突如披露される危ない手つき。

 

待った待った,猫の手!猫の手よ!小学校で習わなかった!?

にゃーん?

ちょっと怖いので,私がやります。

 

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さすがの腕前。

 

(うーん,立ってるだけでサクサク進んでいく)

(これは助っ人お呼びしておいて正解でしたね)

さて,ハムをバランスよく敷いたら…,あとは切った具材を詰めていくだけ!

 

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敷き詰めたハム。

 

もっといろいろ具材を揃えて各自好きなものを挟むとかも楽しそうね。

これなら家族で楽しく作れそう!!

 

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サラダチキンやなますも敷き詰めて。

 

お好みの調味料で味を調えてくださいね。

 

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完成!調味料はお好みで。

 

ナンプラーは家にありますが,ヌクマムって初めて使います。

どちらも魚醤ね。塩の割合や発酵期間で違いが出るみたい。

tripping.jp

 

今回は,街の輸入食材店で仕入れましたが,ナンプラーなら近所のスーパーでも買うことができますね。

 

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切り分けていただきます。

 

いざ実食!!

 

……

……

うまい!!

「うまいだろうなぁ…」と思いながら作っていましたが,期待を裏切らないおいしさ!

ヌクマムは意外とクセが少なく,具材とのマッチもGOOD!

調味料にこだわると一気にエスニックな風味が出てきますねー。

醤油じゃこうはいかないです。

 

↓↓ バインミーの評価はこちら ↓↓

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魚醤やパクチーの香りは人を選びますが,試食会は大成功でした!
  • おいしさ ★★★★★
  • はらもち ★★★
  • 手軽さ ★★★
  • おかずとのマッチ ★★★
  • SNS映え ★★★★★

 

個人的にやっぱりパクチーは,フレッシュな方が良いなあと感じました。

パウダーでもOKですが,あの独特のパンチを楽しみたい方には,用意できるなら生が絶対におすすめです。 

「映え」ポイントは満点です!

ワイワイ作って,おいしく食べて,それを投稿して,3点セットで楽しめる料理です。

 

探究的な視点

学ぼう

 

ところでみなさん,疑問に思いませんでしたか?

 

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今から作るのはベトナム料理。



「どうして,ベトナム料理なのにフランスパンなの?」って。

 

 それには歴史が関係していました…。

19世紀後半,アジアでの植民地拡大を狙うフランスは,ベトナムの領有をめぐり清と争います(清仏戦争)

 

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Capture of Lang Son by french Army in february 1885, during the Sino-French War. / Public domain

 

この戦争に勝利したフランスはベトナムの領有権を獲得し,1887年,フランス領インドシナ連邦が成立しました。ベトナムは王朝こそ保ったものの,フランスの植民地支配下に置かれました。

 

フランスは植民地政策を進めるなかで,さまざまなものをベトナムに持ち込みました。食文化もそのひとつです。

 

米食文化のベトナムにパンを持ち込むと,最初はパンと具材を別々に食べていたそうですが,いつしかサンドウィッチのように具材をはさむようになりました。

 

やがて,忙しい労働者の朝食や軽食として広まっていったそうです。牛肉を食べる文化もフランスから持ち込まれたのだとか。

 

現在では露店,カフェ,コンビニ…。いたるところでバインミーを食べることができます。

 

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バインミーの屋台/A bánh mì stand (Bánh mì Việt Anh) in Ho Chi Minh City./CC BY 2.0

具材や味付けもお店ごとに異なるそうなので,ベトナム旅行の際に食べくらべてみてはいかがでしょうか。

 

余談

第1回目と収録は同日でした。

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ウガリとバインミー。

columnlab.net

 

余った具材とウガリを一緒に食べるとおいしかったです…。

特にサラダチキン(ハーブ味)との相性はバッチリ。

 

次はどんな料理を作ろう(作ってもらおう)かなぁ…

 

次回もお楽しみに!!