第一コラムラボ

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【復刊】電子書籍で読めるようになった「総合英語able」の魅力とは?#1

エイブル復活!

 

ついにきたよ・・・

来たな

祝!able電子で復刊!!

 

 

いやーこの本がまた日の目を見ることができるとは

第一学習社の歴史上,一度廃刊になったのものが復刊したのって初めてでは?」

そうなのかな?これも多くの皆さんがいろんなルートを通して復刊のリクエストをしてくれたおかげです。

本も喜んでいます

いや実際はね,廃刊以降も編集作業に欠かせない1冊だったんだけどね。また多くの人に読んでもらえるチャンスが巡ってきてほんとうによかったね。

じゃ改めてここでableの特徴を教えてよ。

 

・特徴①:英文法の本質やしくみをわかりやすく解説

 

まずは解説の詳しさと,わかりやすさです。

というと?

文法事項を詳しく解説しようとすればするほど,堅い表現になってしまうんだよね。

それは必ずしも悪いことではないよね。

その通り!でもこの参考書はもともと高校生向けに作った本だから,どうやって英文法の本質に,専門的な記述を使わずに迫れるかを追求した記述にしたんです。

例えば?

「未来のことなのに現在形を使うことがある」のは知ってる?

確定してる予定とかは未来表現じゃなくて現在形で表せるってやつ?

例:Our train leaves at seven this evening.  → leavesは現在形。

 

それそれ。

うん。でもそう覚えただけで,なんでそうなるのかは考えたことがないな。

そう。それで,僕たちが仕事でよく参照する「現代英文法総論」っていう本があってね。

聞いたことある!

うん,君も異常※な英語ファンだね・・・

※褒め言葉として使われています。

これも復刊が待ち望まれてる本らしいよ

その本の中で「未来のことなのに現在形を使う」ことについては以下のように説明されているよ。

(引用)発話時から見て未来にある場面が,現在後時領域ではなく,現在時領域に位置づけられる場合がときどきある。(中略)単純現在時制は,未来の場面が,発話時にすでに存在している状況によって完全に決定されていると考えられる場合に用いられる。単純現在時制は,したがって,その未来の場面を,絶対確実なものとして,すなわち事実として表す。これは,話し手が,その未来の場面を,自分ではどうすることもできないものとして受け止めていることを含意する。

『現代英文法総論』(開拓社)より引用

 

厳密で完璧な説明だ・・・

なるほど。ableではどう説明されているの?

そうそう。これを高校生にどうわかりやすく伝えようかと考え抜いてされた記述がこれ。

エイブル紙面

 

すごくマイルドになったね。

文法規則の背後で働いている仕組みを,暗記に逃げるのではなく,できるだけかみ砕いて説明しているのが,この参考書の1つの特徴です。

 

もう1つくらい他に例を教えて

いいよ。じゃあ英語の『倒置』ってどう思う?

どう思う?って(笑)

君が英語ファンなのを見込んであえて考えを聞いているのよ

特定の状況で語順が逆になることがあるってことくらいしか知らないよ。でも,倒置が起こるにも理由があるんだよって言いたいんでしょ?

Exactly!こちらが,ableの説明です。

 

エイブル紙面

 

むしろ倒置されていたほうが場面が頭に入ってきやすい。

そうなんです!「否定語や場所句が文頭に置かれると倒置される」って暗記するよりも,ずいぶん「倒置」への印象が違うんじゃないですか?

そうかも。

 

・特徴②:英作文に強い!

 

この参考書,文法規則をわかりやすく伝えることに主眼を置いた参考書ですけど,英語のアウトプットにも役立つ記述をたくさん用意しました。

コンセプトが「英語がわかる」と「英語が使える」だもんね。

その工夫の一つが,「間違いやすいポイントをたくさん示す」です。

エイブル紙面

 

なるほど。読む時には自然に理解できるけど,いざ自分が書くとなると迷うポイントかもね。

そうそう。ほかにもこれとかは僕でも気を抜いていると校正段階まで気付かないこともあるポイントだね。

エイブル紙面

 

時・条件の副詞節の中では現在形にしないといけないけど,ここでは名詞節だから未来表現を使うんだね。

日々大学や学校で学習者の英作文に真剣に向き合っている著者の先生だからこそ,こういう記述をたくさん取り入れることができてるんだよね。

誤答例の蓄積は僕たちじゃ難しいからね。

あとね,間違い例を提示するだけじゃなくて,「より自然な表現」とか「よりネイティブに使われる表現」を数字で分析して載せているんだよ。

コーパス分析ってやつね。

君,英語の編集者に興味ない?

遠慮します。

エイブル紙面

 

この場面で原形不定詞にするかto-不定詞にするかみたいに,正直どっちも間違いじゃないけど,迷う表現ってあるよね。

使う時に自信をもって表現を選択できるだけではなく,読む時にもその文章が書かれた国や背景を推測するヒントになるね。

表現の違いで言うと,こんなコラムも載せてるよ。

エイブル紙面

 

確かにto-不定詞の名詞用法と動名詞,どっちを使うかよく迷う…。

まだまだ語り足りないので,続きます。

 

次回につづく・・・

 

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