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やっぱりテレビはおもしろい!編集部がテレビ番組を分析~ブラタモリ編~

はめ込み画像は山形の風景

 

 

 

近年の教養番組ブーム

2024年3月9日の放送をもって、NHKの人気番組「ブラタモリ」のレギュラー放送が終了しました。

ブラタモリは、大人たちが教養番組にハマるきっかけとなり、テレビの勢力図に変化を与えた存在です。

ブラタモリが私たちに与えてくれたものはなんだったのでしょうか。

第一学習社の編集部が独自の視点からテレビ番組を分析します。

 

PICK UP

今回は、NHKの人気番組『ブラタモリ』から、2023年7月22日に放送された「山形 ~山形は何度も生まれ変わる?~」を取り上げます。

#243「山形」◆初回放送2023年7月22日◆ - ブラタモリ - NHK

www.nhk.jp

 

ブラタモリと学校の授業は似ている?

なんで山形の回なの?

山形出身の同僚がいて話題になったからだよ。それ以外に特に理由はないかな…

ちなみにタモリさんは僕の高校の大先輩です。

!!!!!!

それじゃあブラタモリが私たちに与えてくれたものを考えていくぜ。

ブラタモリといえば、放送されるたびにX(旧Twitter)でトレンドに上がるくらい評判がいいよね。視聴者はどんなところをおもしろいと感じているんだろう?

実は一般の視聴者のみならず、学校の先生や大学の研究者も大満足の番組がブラタモリなんだ。

そうなんだ!でもいったいどうして?

それはズバリ、ブラタモリの番組構成が学校の授業と似ているからだな。

どゆこと???

ブラタモリの中に、問いが登場するだろう?

そういえば出てくる!テッテレーテー♪って効果音とともに巻き物がタモリさんに渡されてる!

 

いつものお題巻物

 

小学校の授業では、授業の※「めあて」が黒板に書かれたりしなかったか?

確かに…!!みんなで声に出して「めあて」を読んだかも…

※時代・地域差などがあります。チームの一部は「なにそれ」という感じでした。

学校の授業では今から○○を学びますよ、と目標を示すことが大切にされているんだ。目標を意識して授業に取り組むことで、学習を効果的にしているんだぜ。

授業の終わりには「まとめ」があっただろう?ブラタモリに「まとめ」って登場するかい?

ある…!!井上陽水さんの「瞬き」と共にふりかえる場面がある…!!

EDの雰囲気が好き

ブラタモリは、「問い→謎を解くためのフィールドワーク→まとめ」という流れがわかりやすいから、視聴者からの評価が高いといえるんだ。

というわけで、私たちに与えてくれたもののキーワードは「問い・ギモン」だな。

日常の素朴なことにも疑問を持つことが大切なんだね。

その「問い・ギモン」についてもうちょっと深掘りしよう。

個人的に、ブラタモリの冒頭の「問い」は2パターンに分類できると考えているぜ。山形の回の問いはなんだった?

「山形は何度も生まれ変わる?」だね。

この問い、なんだか意外じゃなかったか?

たしかに、山形=サクランボのイメージが強いから、てっきりサクランボなのかと思ってたけど違ったね。

このような、視聴者の興味を引くフレーズを用いるパターンがブラタモリの傾向の1つだな。

もうひとつのパターンは?

「なぜ・なに・どんな」といった5W1Hをうまく活用するパターンだぜ。過去の放送リストをさかのぼってみよう。

#262奈良・正倉院は「なぜ1300年もお宝を守れた?」、#260鎌倉は「頼朝は武士の都・鎌倉をどうつくった?」だね。

第4シリーズ(放送日程)Wikipediaより

確かに5W1Hが登場する!

この問いかけ方も学校の授業に似ているんだ。

生徒のイメージや固定観念をくつがえしたいときや、授業の重要ポイントに生徒の注意を促して理解させたいときに学校の先生たちは問いを活用しているぜ。

ブラタモリを見る視点が変わった気がするよ。

 

地域を見つめる

ブラタモリが私たちに与えてくれたもの、2つ目は地域の再発見だぜ。

地元の人でも知らなかった歴史や背景がたくさん登場するよね。

「山形は何度も生まれ変わる?」からもわかるように、さまざまな視点から山形の町を歩いていたな。

紅花でものすごく儲けていたなんて知らなかったよ。

そのように地域に眠っている資源を取り上げることで、地域を見つめる視点が増えることがブラタモリのよいところだ。

番組で紹介されたところには行ってみたくなるよね。

四万十川のように、テレビ番組がきっかけで観光客が増えた地域は多いぞ。

でも、山形って遠くてなかなか行けないなあ…

そんなペンギンさんにおすすめGoogleEarthにはプロジェクト機能というものがあるのは知ってる?

なんじゃそりゃ

GoogleEarth上にピンを立てて、オリジナルのスライドショーを作れる機能だよ。この機能を使って、タモリさんたちの旅を追体験できるスライドをつくってみたよ。

 

こんな感じ

Google Earth

https://earth.google.com/earth/d/10MMAUkp9LRv6Hx_zzOHmBbOrjSqC1YMJ?usp=sharing

 

こりゃすごいや、ストリートビューにも飛べるんだね。

個人が投稿した360度写真にも対応してるんだぜ。Googleの車が入れない場所でも写真情報が投稿されていることもあるよ。

このGoogleEarthプロジェクトには、追加のテキストや写真などの情報を示すことができるんだ。

山形城周辺の標高について、地理院地図で主題図を作ってみたよ。

クリックすると地理院地図に飛べるんだね。こりゃ便利だ。

Google Earth プロジェクト上での表示

リンク先の地理院地図は、山形城周辺を色分けした地図なんだ。

リンク先の地理院地図

きれいな扇形に色分けされているね。このような地形を何と言ったかな?

扇状地!

正解。山形城はその扇状地の先っぽ、扇端に位置しているんだ。

番組を見たあとで、こうやって自分で調べるともっとおもしろいね。

自分が住んでいる地域についても調べたくなるよな。

 

まとめ

ブラタモリにはいろいろな工夫があることがわかったよ。

番組内ではどうしても地面レベルの画角が多くなるから、GoogleEarthのように別の角度から地域を見ることもよいと思うぜ。

タモリさんたちの旅程を仮想体験できるのもいいね。

自分が住んでいる地域でも知らないことがたくさん隠れているぞ。

最近太ってきたし、健康のためにもお散歩しようかな。

 

ブラタモリ - NHK

www.nhk.jp